指の独立性
大人のピアノ初心者にとっては最初に10本の指をそれぞれ独立して動かすことは難しく感じてしまうというケースも少なくありません。特に小指や薬指や利き手ではない手の指を自在にコントロールするのは最初は至難のワザのように感じてしまいます。
それぞれの指の腱は指同士でつながっていたり、指の筋肉がつながっているため指がつられて同時に動いてしまい、最初は独立性が低くなってしまうのはしかたありません。昔は腱の結合を手術して切ってしまうピアニストもいたくらいです。
それ以外にも脳の神経伝達の関係でそれぞれの指を独立して動かすのは難しいとされています。
しかしだからといって諦めるのは早すぎます。ピアノをある程度練習して上達してきた人はこれらの壁を乗り越えてきたのです。練習をしていけばピアノを触ったことがない初心者でも必ず上達して独立性を上げることができるようになります。
指を独立させるための練習法
ハノンのように鍵盤を実際に弾く練習以外にも、小指や薬指のトレーニングを行うことによって操作が難しい指を鍛えていきましょう。
指を独立させて自由にコントロースするためには指を鍛えることだけが全てではありません。ピアノを弾く時の指以外にも注意が必要です。
まず基本の正しい姿勢と指の形、手首に無駄な力を入れずに脱力して弾くことを忘れてはいけません。いくら指が鍛えれられていてもこの基本ができていないと思うように指を動かすことはできません。
そして、次は指を鍵盤で押したあとの指の動きです。鍵盤から指が離れてから指が上がりすぎないようにするなどできるだけスムーズに指を動かせるように意識することが必要です。
まとめ
ピアノを始めたばかりの頃は誰でも指を自在にコントロールすることが難しく感じてしまいます。しかし、練習を重ねていけば年齢は関係なく必ず指の独立性は上がっていきます。ハノンを使った指の訓練は有効ですが必ずしなければいけないというものではありません。指のトレーニングや今弾こうとしている曲を活用していけば十分です。
ただし、小指や薬指は弱く痛みが発生しやすいので急激に頑張らずに長い目で見てじっくりと上達していきましょう。