ピアノの手首

手首の重要性

手首はピアノの演奏において様々な役割を担います。

 

・手首の角度によって弾きやすいポジションをみつける
・音域の広いアルペジオを弾く際に手首をうまく移動して弾く
・強い音を出すとき
・音の強弱などいろいろな種類の音を出すとき

 

などなど、手首を柔軟に扱うことによって演奏をより豊かにすることができるのです。

 

あのショパンが「ピアノは手首で呼吸する」といったといわれています。
正直最初はこの言葉の意味がよくわかりませんが、それだけ手首の使い方がいい演奏に欠かせないということです。

 

その反面、手首が柔軟に正しく使えていないと、疲れやすくなってしまったり、痛みを生じてしまうことがしばしばあります。

 

そのため、正しい手首の使い方を学んでおきましょう。

 

 

正しい手首の使い方

手首を正しく使うには、手首を柔軟に使いこなせる必要があります。

 

音量や演奏法、つまり、曲の場面に合わせて手首の使い方を変化させ、いろんな音を出せるようになり、音の表情も豊かになってきます。

 

では、どういったときにどのような手首の使い方をすればよいか具体的に説明していきます。

 

音量や音の固さ

 

音量や音の固さを変化させる際にコントロールするべき部分は手首になります。

 

もし、しっかりとした固い音を出したい場合は手首を固くします。

 

そして、大きな音量を出したい時は指の重みだけでなく、手首の重さも利用して力強く演奏します。
この時、体の重心を手首に向けるといったイメージで弾くと力強い音を出すことができます。

 

逆に、滑らかで響きのある音を出したい時は手首はしなやかに使います。
この時、手首はしやかにキープしますが、指の関節まで緩やかにせずしっかりとした状態にしておくことがポイントになります。

 

音域の広いアルペジオなどを弾く場合

 

人間の指は、親指と人差し指の間以外はそれほど広くひらくことはできません。
そのため、音域の広いアルペジオなどを弾く時は、手首の角度を変えて斜めにする、手首ごと横に移動するといったように、手首の動きによって素早く最適なポジションに移動する必要があります。

 

細かい音符を弾く場合

 

16分音符などの細かい音符を弾く際は、手首の位置を気持ち程度高めにすることがポイントとなります。

 

ピアノを演奏するときに、手首の位置も大事なことになります。

 

手首を下げて演奏した時、指をコントロールすることが難しくなり、細かく小さな音を出しにくくなります。

 

そこで、手首の位置を少しだけあげて、指先をコントロールしやすくすることにって、細かく小さな音を出すことができるのです。

 

 

このように要は指を自由に動かすことができるように、手首で柔軟に対応させることが大事になります。

 

また、演奏するときに柔軟に手首を使いこなせるように普段から空中で手首を回転させるなどのトレーニングをしておくのもいいでしょう。
このトレーニングは片手ずつおこない、慣れてきたらスピードをアップさせたり、手首のストレッチをしたりして普段から手首を柔らかく保つようにすると良いでしょう。

手首を痛めてしまわないように

手首などに力が入ってしまったり、長時間の練習によって手首を痛めてしまうことがあります。

 

うまく脱力をして、力みすぎてしまわないように注意するのはもちろんのこと、まだ初心者のうちや、日ごろは弾いていなかったが久しぶりにピアノを弾くといった人は無理して長時間の練習をしてしまわないように注意が必要です。

 

最悪の場合腱鞘炎など激しい痛みをともなってしまうこともあるのです。

 

私も、ピアノを始めたばかりのころはピアノが楽しくて長時間練習して手首を痛めてしまった経験があります。

 

そんな時無理してピアノを弾くことはさらに悪化しさせてしまうという結果になります。

 

とにかく初心者の方は、10分など時間を決めて練習を行い、休憩もきちんとはさむようにすることをオススメします。

 

 

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