ピアノの脱力

ピアノ演奏で「脱力」の重要性

実はピアノ演奏において「脱力」というのは最も重要な技術のひとつといっても過言ではありません。

 

「ピアノは脱力がとても大事である」というのはなんと100年以上前から言われており、ピアノ演奏にいて大きな課題の一つとなってきました。

 

実際、なかなかピアノが上達しないと悩んでいる人はこの脱力ができていない場合が多いのです。
さらには脱力ができていないと、練習を重ねていくと疲れやすくなってしまったり、手や体が痛みを感じてしまうことがよくあります。

 

その点、ピアノが上手な人は脱力ができているため、長時間演奏しても疲れにくいのです。

 

スポーツと同じで、上手な人ほど無駄な力が入っておらず、力を抜いた状態でプレーしているのです。

 

つまり、ピアノ演奏において力を入れることなく演奏できるようになれば、

 

・自然な強弱をつけることができる。

 

・ミスタッチが少なくなる。

 

・機敏な指の動きが可能になる。

 

・表現力が豊かになる。

 

などなど、様々なメリットに通じているのです。

なぜ力が入ってしまうのでしょう?

では、なぜ演奏するとき、力が入ってしまうのでしょう?

 

その原因の多くは、精神面が影響しています。

 

私もそうでしたが、最初のうちはちゃんと弾くことに集中たり、緊張したりでどうも力が入ってしまいました。
人間はまだ慣れていないことをしようとするとどこか身構えてしまうのです。

 

特に、新しく覚えたフレーズや指くぐりの部分では、苦手意識のせいで慣れるまで脱力するのが難しく感じてしまうことが多いです。

 

なので、最初のときは、「ミスしてもいいから楽しもう!」くらいの気持ちで弾き始めましょう。

 

とにかく脱力をすることを意識して練習するのです。

 

ピアノの鍵盤を押すのに強い力は必要ありません。

 

 

 

脱力を意識する

演奏中に力が入ってしまう人の特徴として、演奏を始める時から力んでしまっているパターンがよくあります。
そんな時には、曲を弾き始める前に、一度「脱力」を意識してから弾き始めましょう。

 

そして、ピアノを弾くのは何も指だけではありません。

 

指を動かすためには腕も使わなくてはいけません。

 

もっと言えば、ピアノは手、腕、ひじ、肩のすべてをバランスよく使って鍵盤を弾いているのです。

 

上手な人はこれらの筋力を入れたり、抜いたりしながら「省エネ」で演奏しているのです。

 

と言っても言葉で理論的に聞いてもなかなかそれをすぐに実行するのは難しいです。
練習中に「脱力」を意識して慣れてくれば、指も強化され、自然に音をコントロールできるようになるのです。

 

はじめは、力まず姿勢をよくして、肩やひじの関節をゆるくして演奏をスタートし、演奏中にまた力んでしまったらその都度直すように心がけることが重要です。

脱力練習法

ストレッチをしよう

 

まずは演奏中に力が入ってしまわないように手や、体のストレッチをしておきましょう。

 

また、姿勢を意識することも大事です。

 

指をささえるトレーニング

 

腕を脱力した場合、その腕の重みをを指が支えなくてはいけません。

 

@まずは正しい手の形で机の上などに手を置きます。(このとき5本の指すべてが机についています)

 

Aそして腕の力を抜きます。この時腕の重さを指5本で支えます。

 

B腕をさせている指を一本ずつ減らしていきます。

 

C最終的には一本で支えられるようにします。

 

このトレーニングをすることで重力を利用して鍵盤を弾くという重要な感覚を身につけることができます。

 

小さい音で演奏する

 

演奏する曲はなんでもかまいません。今練習している曲や好きな曲を選びましょう。

 

その曲を音の出るギリギリくらいの最小限の力で弾いていきます。

 

最初はこのように小さい音で演奏していき、脱力の感覚をつかみ、慣れてきたら音を強くしていきましょう。

 

 

力をぬいて演奏することは、最初は難しく感じるかもしれませんが、痛みや疲れが出ないようにピアノを続けるのにとても大切なことです。
慣れるまでは、適度に休憩をとりながら、ゆっくりとしたペースで継続していきましょう。

 

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