老後の趣味
今は医学の進歩などで、日本人の平均寿命は80歳を超えるとされており、老後の人生をいかに充実させて過ごすかというのも大きな課題になっています。
『第2の人生』という言葉があるくらい、退職後は自由に使える時間はたくさんあります。どうせだったら、その時間を無駄にせず楽しんで過ごしたいですよね。
そこでまず思いつくのが老後の「趣味」です。一口に趣味と言ってもその選択肢は数えきれないほどあります。もちろん、自分の好きなこと、やりたいことをするのが一番ですが、何をやったらいいかなど、迷っている方も少なくありません。
登山、旅行、料理、絵、語学、裁縫、コレクター、ペット、ガーデニング、スポーツ、などなど挙げていけばきりがないですし、もちろん一つだけとは限りません。ただ、色々ある中でも音楽が特におススメで、その音楽の中でも、ピアノは最適です。ピアノは全くの初心者でも始められ、ボケ防止や健康など得るものも大きいのです。
老後の趣味にピアノをすることによって、たくさんのメリットがあるのです。
老後のピアノのメリット
老後の趣味としてピアノがいいという理由をいくつかご紹介します。
ピアノは数ある趣味の中でも最も脳にいいと注目を浴びています。有名な脳科学者の方もピアノを推奨するくらいで、ほかの趣味やほかの楽器にはないような、左右の指のバラバラの動きや、楽譜を憶える記憶力、楽譜を先読みする力など、ピアノは脳のトレーニングとしてはこれ以上ないほど優れているのです。
少し暗い話になってしまいますが、今65歳以上の方のうち、400万人以上が認知症と言われています。さらに、その数は年々増え続けて今後さらに増えるとされています。そんな中で、認知症予防のためにピアノを始めるという方も最近ではたくさんいるのです。
ピアノというと憧れの存在で、敷居が高いと思っている方もいますが、実はピアノは他の楽器よりも初心者にとっては馴染みやすい楽器で、音を出すことすら最初は難しい他の楽器に比べて、ピアノはその音階を指で押せば誰でも音を簡単に出せるのです。
それに、ピアノは経験も年齢も関係なく、練習すれば必ず上達します。女性でも男性でも、40歳でも50歳でも、80歳でもピアノを楽しみながら上達できます。1曲弾けるようになった時の達成感は本当に素晴らしいものですよ。
趣味の中でもお金がかさんでしまうものは結構ありますよね。ピアノの場合は、もし自宅にピアノを持っていない場合は購入したり、ピアノの教材・楽譜を買ったりという最初の投資は必要になりますが、何か継続してお金がかかるものはないところもメリットの一つだと思います。
スポーツなどはやはり、体に負担がかかってしまうことがありますが、ピアノは腱鞘炎などに気を付ければ、体に負担はかからないだけでなく、むしろいい姿勢を身につけることで健康にいいとされています。
老後ピアノを始めるには
ピアノを始めるのは意外と簡単です。
ピアノ選び
まずは、ピアノを持っていない場合はピアノを選びましょう。普通のアップライトピアノを買うと値段はそこそこしますが、電子ピアノやキーボードなら数万円から買えますし、中古や不要品のサイトを利用すればもっと安く手に入るかもしれません。
それに電子ピアノだと夜などでも、ヘッドフォンで練習できるため音を気にしなくても大丈夫なのです。
ピアノの教材
それから、ピアノの基礎や楽譜の読み方などを学ぶためのピアノ教材を買うことで、ピアノ教室に通わなくても自宅で練習することができます。教材を選ぶ際は、DVD付きのわかりやすい教本を選ぶことがポイントです。
また、教材で基礎を学んで、もっと上達したいという場合には、ピアノ教室に通ってみるのもいいでしょう。