ピアノのための指を鍛えるトレーニング
ピアノは主に指を使うものですから、ピアノを上達するためや、指を速く動かすためには指を鍛えるトレーニングが必要となります。
では、具体的にどのようにして指を鍛えるトレーニングを行っていけばいいのでしょうか。
多くの人は「トレーニング」というと、スポーツのような筋トレをイメージしますが、ピアノの場合はどうなのでしょう。
実際にピアノ用に手におもりをつけて筋力を鍛える器具などもありますが、特にそのようなことをしなければいけないというわけではありません。
なぜなら、ピアノは今弾いている曲を演奏する中でその都度その弾き方をマスターしていくことが一番のトレーニングなるのです。
中国の天才ピアニストである、牛牛(ニュウニュウ)君こと張勝量(Zhang Shengliang)は小さいころから指を鍛えるために、硬い石に指を打ち付けてトレーニングを行っているそうですが、このようなやり方は初心者にはあまりおススメできません。
初心者の場合、逆に手を痛めてしまう場合もあります。
また、有名な教本「ハノン」をまじめにこなしていくのも良いのですが、一番いい方法は自分の好きな曲を楽しみながら演奏することです。
このやり方が最も上達しやすいトレーニング方法です。
具体的なトレーニング法
とはいっても、鍵盤がないときに指のトレーニング方法を知りたいという方のために、簡単な指のとトレーニング法をご紹介します。
まずは机の上に手を正しいフォームで置き、親指→人差し指→中指→薬指→小指→薬指→中指→人差し指→親指の順番に動かしていきましょう。
そして、慣れてきたら、鍵盤を用いてドレミファソファミレドと弾いてみましょう。
徐々に速さをアップさせて弾いてみてください。
この時のポイントとしては、普段曲を弾く時より、指を上げて動かすようにしましょう。
指を上下運動することにより、手のひらの筋力をアップさせることができ、速く動かせるようになったり、音をうまくコントロールできるようになります。
まずは洗濯ばさみのようなバネのついたものを用意しましょう。
まずは親指と人差し指でその洗濯ばさみをつかみ、2本の指のチカラで、洗濯ばさみを開いたり閉じたりしてください。
このとき、第一関節がへこんだ状態にならず、正しい指の形になるように注意しましょう。
次は、親指と中指、親指と薬指、さらには親指と小指といったように順番にすべての指にこなっていきましょう。
これらのトレーニングを行うことによって、指のインナーマッスルが鍛えることができるだけでなく、正しいフォームも身につけることができます。
ただし、痛みを感じてしまうほどやらないようにしましょう。