リズム感を鍛える
ピアノを弾くことになれていない場合、楽譜通り正しく弾きながら、同時にリズム感も意識しなければいけないとなると、難しく感じてしまう人も少なくありません。
はじめは慣れないかもしれませんが、きちんとリズム感を鍛えて練習すれば、必ず上達することができます。
リズム感を鍛えるうえで大切なのは「拍感」です。
この拍感をトレーニングする方法をいくつかご紹介します。
まずは楽譜を見て、音程は気にせずリズムだけに注目してみましょう。
そのときに、楽譜上の音符を「タンタンタン」のように手拍子でたたいてみましょう。
例えば、次の音符を手拍子で一定のテンポでたたいてみいましょう。
この時メトロノームを使用するとより正確にリズム感をつかむことができます。メトロノームを使用する場合は、4拍ずつカウントを取りながらリズムをたたいてみましょう。
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、この曲は「ジングルベル」です。
手拍子でたたくときは、あまり急がずに、少しゆっくりめのテンポでたたき、正確なリズムでたたけるように意識しましょう。
手拍子ができたら次は、実際に鍵盤を使ってこのフレーズを弾いてみましょう。
この時も同じように拍を意識して正確なリズムで演奏しましょう。
このように練習することによって「拍感」が身に付き、リズム感が鍛えられます。
さらに、今自分がこれから弾いたいと思っている曲や好きな曲の模範演奏を聴きながら楽譜を見てこのように手拍子でたたいてみてリズム感をきたえるのもとても効果的です。
リズム感は一度間違って覚えてしまうと、修正するのに苦労するので、最初に正しいリズムを確認するのが望ましいです。
また、ピアノを弾く前に楽譜上でリズムを確認することによって、実際に鍵盤を使って音を出すというときに非常にスムーズに楽譜を読むことができるというメリットもあります。
リズム感というのはピアノだけではなく、日常生活でも意識することで鍛えることができます。
歩く時や走るとき、運動するときなどリズムを意識するチャンスは日常にたくさんあります。
例えば、歩く時は4拍子をカウントしたりして、拍を意識ながら歩きます。
また、最近はリズムを鍛える「リズムゲーム」というものが非常に多く出てきました。
そういったリズムゲームを使って楽しみながらリズム感を鍛えるのも面白いかもしれません。
リズム感というのは潜在的な能力というよりむしろ、生きていく過程で培っていく感覚です。
リズムを意識して鍛えることで必ずリズム感は向上していくものなのです。