トレモロとは
トレモロとは、トリルのように2つの音を交互に複数回に演奏することをいいます。トリルは「ドレドレドレドレ...」のように2つの隣あった音を交互に演奏するのに対し、トレモロは「ドミドミドミドミ...」のように2音以上離れた音を交互に演奏することをいいます。
トレモロは「ミファミファミファミファ...」のように2つの音を交互に弾く場合と、「ドとミ」の和音と「ソ」のそれぞれを交互に演奏する和音(重音)トレモロがあります。
トレモロは難関に感じてしまう人は少なくありません。特に、和音のトレモロや左手のトレモロ、オクターブのトレモロは苦手意識を持ってしまう人がたくさんいます。
ここではトレモロを上手に弾くことができるちょっとしたコツをご紹介します。
トレモロを弾くコツは?
トレモロはバランスをコントロールすることが難しく、すぐに疲れてしまいます。まずはトリルと同様で手首を脱力してできるだけ機械的な演奏にならにように表情をつけて演奏するようにしましょう。
(>>トリルのコツについてはこちら<<)
オクターブのトレモロを弾く場合、大事なのは手首です。普通人間が手首をひねるときはドアノブを回すときのように親指を軸にした方が自然ですが、ピアノでトレモロを演奏する際はこの親指を軸にした方向と逆の方向の両方の動きをトレーニングする必要があります。
また、トレモロをきれいに演奏するには手にある程度の筋力が必要ですが、1の指(親指)から始まる場合は、弾かない指を少し曲げる。逆に5の指(小指)から始まる場合は弾かない指を若干伸ばすようにするとコントロールしやすく疲れにくくなります。
まとめ
トレモロはトリルと同様にきれいにバランスよく演奏するのは初心者にとっては難しいですが、本質はトリルと同じで脱力して表現力豊かに演奏することが大切です。最初は難しく感じるかませんが、ゆっくりと練習していくことで慣れていくので日頃から上記の事を意識して練習を重ねていきましょう。