ピアノを両手で弾けるようになるコツ、練習法
ピアノを習いたてで慣れていない頃は、ピアノを両手で弾くことはとても難しく感じてしまいます。
私もピアノを始めたばかりの時や、新しい曲を弾く時に、この曲を両手バラバラの動きで演奏するなんて難しすぎると不安を感じてしまうことがよくありました。
そもそもどうして人間はピアノを両手で演奏することが難しく感じてしますのでしょうか?
それは人間の脳がそのようにできているからです。人間は、右手を動かすときは左の脳が、左手を動かすときは右の脳が働いています。そして両手を動かすときは左右の脳をつなぐ部分で送られる信号の漏れがおこっているのです。
そのため、人間が右手と左手の交互の動きを速くした時、ある速さを超えると左右の手の動きが同時に同じ方向に動くようになることが知られています。
だから、ピアノを両手で弾こうと思ったとき、左右の手の動きがつられて動いてしまうのは仕方のないことなのです。
また、このような理由からピアノは脳のトレーニングに大変いいのです。
では、ピアノを両手で弾くことは初心者には難しいのでしょうか。
答えはNOです。
左右の手がバラバラの動きをするなんて難しいのではないか、今から始めても遅いのではないか、などなど最初は不安になってしまうことがある人も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です。
段階を踏んでゆっくりとあせらず練習していけば必ず両手で弾けるようになります。
ピアノは片手でも楽しめますが、両手を使うことで演奏、表現の幅がグッと広がります。
はじめは不安に思うことがあるかもしれませんが、必ず弾けるようになると信じて焦らずにゆっくりと楽しみながら練習していきましょう。
ピアノを両手で弾く練習法
初心者の人がまず最初に意識することは一度にたくさんのことをやろうとしないということです。
まずはピアノで弾きたい曲の全体をいきなり通しで弾くことは考えず、パーツごとで練習するようにしましょう。
そして、選んだパーツを中途半端で終わらせず、何度も繰り返して練習しましょう。こうすることで近い目標ができ練習の効率がグッとアップします。
最初から、両手で弾こうとしてしまうと挫折してしまったり、苦手な部分に気づかなかったりしてしまうので、まずは片手ずつゆっくりのテンポで弾いていきましょう。
左手、右手それぞれが弾けるようになったらいよいよ両手であわせていきます。
ただ、片方ずつの手で弾けたからといって簡単に両手で弾けるかというとそうではありません。これも同様になれるまで焦らずに練習することで必ず弾けるようになります。
また、人間は片手でピアノを弾いているとき、体の重心が傾いています。なので、片手で演奏している場合と両手で演奏している場合は体の重心が違うため、片手で演奏ができたとしても両手で演奏するのが少し難しく感じます。
そこでもし片手で練習する際に余裕がある人は、片手で弾いているときに弾いていない方の手も動かすようにしてください。こうすることによって両手で弾いたときの体の重心に近づけることができます。
このように最初はゆっくりと自分のペースで練習していけば少しづつでも必ず進歩していきます。