ピアノのミスタッチ

どうしてもミスタッチをしてしまう

ピアノを弾いているとどうしても最初はミスタッチをしてしまいます。

 

しかし、完璧に弾くことがピアノのすべてではありません。

 

ピアノの練習で最も大事なことは、ピアノを楽しむことです。

 

あまりに、ミスタッチをおそれて、完璧に弾くことにこだわりすぎてしまうと、ピアノを楽しむことや、曲を表現するといった本来の目的を見失ってしまいます。

 

あの有名なピアニストのフジコ・ヘミングさんも「私はミスタッチが多い。直そうとは思わない、批判する方が愚かしい」と言っているくらいです。

 

なので、最初はミスタッチはあまり気にせず、演奏を楽しむことに集中するのがいいと思います。

 

とはいっても、演奏するからにはできるだけミスタッチを減らしたいと思うのはあたりまえですよね。

 

そんな方のために、ミスタッチを減らすためのちょっとしたコツなどをご紹介したいと思います。

 

 

ミスタッチを減らすには

ポジション移動の時に気を付ける

 

まず最初にミスタッチをしてしまう原因についてです。

 

ミスタッチをしてしまうのは、まだ基礎ができていない(脱力ができていない、筋力がついていないなど)、難しいフレーズがでてきた、緊張してしまってうまく弾けないなどいろいろと考えられますが、
ミスタッチをしてしまう場合の多くは、手のポジション移動の際に起こります。

 

鍵盤の真上から指を下ろしたら正確に弾くことができますが、ポジションの移動中、斜めの角度から指を下ろすことになるため、ミスタッチをしてしまうのです。

 

そのため、ポジションの移動中でもできるだけ真上から指を下ろせるように意識しましょう。

 

さらに、音域が広くポジションの移動が大きい曲はさらに難しく、ミスタッチをしやすくなってしまいます。

 

音域が広く、弾く鍵盤の範囲が広い場合、手が体から離れてしまってコントロールしにくくなったり、視野から外れてしまって両手の動きを目で追うことができなくなります。

 

そんなときは、できるだけ大きくポジション移動する方の手を見ながら演奏すると弾きやすくなる場合が多くなります。

 

また、練習の際に片手ずつゆっくりと練習し、できるだけポジションを感覚で覚えられるようにすることや、手首に力が入ってしまわないようにうまく脱力することがミスタッチを減らすことにつながります。

 

指の動き

 

ミスタッチをする時に、弾こうとした隣の鍵盤も弾いてしまうことがあります。

 

これにはいくつか原因が考えられます。

 

他の鍵盤も同時に押してしまうという人は次のことをチェックしてみましょう。

 

・手のフォームが正しい形になっているか

 

・ポジションの移動の時に斜めから入っていないか

 

・鍵盤を弾いた後、指がちゃんと上がっているか

 

弾いた後の指がきちんと上がっていないと目的の音以外の音も鳴らしてしまうことがあるからです。

 

以上の項目を確認しましょう。

 

難しいフレーズが出てきたとき

 

難易度の高い曲を弾く時は、スピードの速い曲、装飾音、両手の同時の動きが難しいフレーズなどなど簡単には弾けない場面に出会うことがよくあります。

 

このような難易度の高い壁を乗り越えるには、練習を重ねて徐々に慣れていくしかありません。

 

はじめはゆっくりとしたテンンポで、苦手なパートを繰り返し練習することが一番の近道です。

 

無理に速いスピードで弾こうとするとそうしても力が入ってしまい、手が固まってしまいます。

 

なので、最初はゆっくりとした速度で弾き、慣れたらだんだんとスピードをアップしていくと良いでしょう。

 

 

以上のポイントがミスタッチを減らすことができるコツになります。以上のことがマスターできてさらにレベルアップしたいという人はブラインドタッチの訓練をしてみるのもいいでしょう。

 

しかし、ノーミスにこだわりすぎて本来のピアノ演奏の良さを忘れてしまわないようにしましょう。

 

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