ピアノを弾くのに音感は必要なのか?
これからピアノを始めたいという人がよく疑問に思うのが、音感がないとピアノは弾くことができないのか?ということですが、結論から言うとピアノを弾くのに音感はなくても問題ありません。
たしかに音感があれば曲を耳コピできたり便利だったり、なんとなくかっこいいですよね。しかし、大人のピアノにとって大切なのは演奏を楽しむことです。そのため、音の高さが分かる能力というよりは、音そのものの強弱、タッチ、リズムなどを正確に聴きとることができる方が大切になります。
絶対音感は小さい頃の訓練や生まれ持ったものであることが多いが、音そのものの質を聴きとる能力はピアノを練習したり演奏を聞いていくことで伸びていくものです。
絶対音感と相対音感
ピアノを楽しむことに絶対音感は必要なものではありませんが、音感には絶対音感と相対音感の2種類があり、これらは言葉だけでも知っておいて損はないでしょう。
- 絶対音感:絶対音感は音の高さが前後の音に関係なく識別することができる音感です。楽器の音だけでなく、物の音までドレミで高さを認識できることもあります。
- 相対音感:相対音感は音の高さを相対的に把握することができる力です。ある1音だけ聞いても高さはわかりませんが前後の音などから判断することができる力です。この相対音感は音楽的な表現をするのには必要なもので、これは年齢は関係なく、いくつになっても練習によって伸びていくものです。
まとめ
大人のピアノの演奏で大切なのは音感ではなく、音を聴いて自分の演奏で理想的な音が出せるように感覚を研ぎ澄ませることです。そうすることによって本来の目的である、充実した演奏で音楽を楽しめるようになるでしょう。