指が届かない和音がある
ピアノを演奏するとき手が小さい人はどうしても指が届かないという問題に直面してしまいます。ストレッチやトレーニングで指をひらくことも有効ですが、リストなどの西洋の作曲家は手が大きい人が多く物理的に指が届かないということはよくあることで、プロのピアニストでさえ届かないケースは少なくありません。
完璧症の人やクラシックは特に忠実に演奏したいと思う人は多いかもしれませんが、指が届かないオクターブや和音にでくわしてしまったとき演奏を諦めるのはかなりもったいないと思います。ここでは指が届かない時のためのちょっとしたコツや工夫をご紹介します。
指が届かない和音の対処法
これは和音で届かない音をもう一方の手でカバーして弾くという方法です。片方の手がもう片方の手と離れすぎていないなどの条件はありますが、演奏を聴いた上では楽譜通りに演奏できていることになります。
これは例えばド+ソ+ミの和音をバラしてド→ソ→ミのように同時に弾かずに流してアルペジオで演奏するという方法です。もしくはド+ソ→ミのように分解して最初にドとソを同時に弾いてその後にミをスムーズにつなげて弾ます。上手に演奏するポイントは演奏に違和感がないように一瞬音が離れてしまいますができるだけつながっているように滑らかに弾くことです。
最後は音を省略するという方法です。どうしても指が届かないという場合にはある一部の音を省略するというのも手です。ただし、この時に気をつけなければならないのは大事な音を抜かないようにするということです。例えば左手の和音で一番低い音はベース音の役割を担っているため省いてしまうと演奏がかなり違って聞こえてしまうことがあります。基本的には和音の最も高い音を省略します。
まとめ
以上がピアノで指が届かない時の対処法になります。指が届かないからといって諦めるのではなく、ちょっとした工夫で手が小さくても演奏が可能になるのです。ポイントとしては演奏にできるだけ違和感がないように本来の演奏に近づけることです。
ただし、指が届かない時無理に手に力を入れてしまって指を痛めてしまうことがあります。無理な練習はせず、手が小さい場合はトレーニングやマッサージを取り入れて指の関節を広げることも有効です。