大人初心者の独学
大人になってから独学でピアノを始めたいという人はたくさんいます。しかし、忙しくて教室に通う時間がないといった人や、自宅で練習したいといった人も増えています。
時間がない、教室に通うのは難しいという理由でピアノを始めないのは非常にもったいないと思います。ピアノは他の楽器に比べて、独学でも気軽に学びやすく、ピアノを触ったことすらないという超初心者でも確実に上達することができます。
小さい子供は先生に教えてもらったほうが無難ですが、理解力がある大人は、理論的に物事を覚えられるので自分自身で学ぶことが出来るのです。
そこで、そんなピアノを独学で学びたいと思っているあなたに向けて、ここでは独学のメリット・デメリットや独学のコツをご紹介していきます。
独学のメリットとデメリット
独学のメリット
独学でやるといってもメリットは意外とたくさんあります。
●自分のペースで練習できる
ピアノ教室に通っていると、与えられた課題曲や先生の指導のペースについていけずに途中で挫折してしまうケースがよくあります。しかし、独学の場合、自分の好きな時に、好きなだけ、好きな曲を練習できるので、意外と独学の方が長続きすることもあります。
それに、会社や学校があってなかなか時間がとれないという人も独学なら続けられます。
●費用が安く済む
自分のペースで練習できること以外に、費用が安いというメリットもあります。
ピアノ教室によって値段の幅はありますが、だいたい初期費用としてだいたい30000円で、年間で通うとなれば150000円はします。それに対して独学だとピアノ教材を使うと格段に安く始めることができます。
独学のデメリット
もちろんメリットもあれば、デメリットもあります。
●疑問点を質問できない
ピアノを練習していると疑問点がでてくることもあるでしょう。そういった場合にすぐに質問できる環境があるのは強みだと言えます。
ただ、今の時代、インターネットやYouTubeで無料で情報収集できますし、本などもあるので、私自身は独学においてこれはそこまでデメリットにはなりませんでした。
最近では単発でピアノのレッスンをしてくれる教室もあるので、独学で不安な時は活用してみるのもいいでしょう。また、ピアノ教材の中にはサポート体制がついているものもあり、気になる点について質問をして、それに対してプロの方が返答してくれるという教材もあります。
独学のコツ
独学でまず一番大切なことはピアノの教本選びです。教本は山ほどありますが、自分のレベルとかけ離れていない、丁寧な解説があるものを選びましょう。
独学で十分に上達することは可能ですが、あまりにも我流の弾き方を覚えてしまうと悪い癖になり上手くならないだけでなく、手や体が痛くなってしまったりもします。
そこで、ピアノを弾くときの姿勢、脱力のコツ、疲れにくい弾き方などをわかりやすい動画を通じて教えてくれる教材を選ぶようにしましょう。
ピアノの練習は何も鍵盤を使うだけではありません。英語の勉強と同じでCDやコンサートでプロの方の上手な演奏を聴くことで耳を鍛えることができますし、なによりもモチベーションがグッと上がります。YouTubeなどを使えばタダでたくさんの演奏を聴くことができます。
あとこれはある程度曲が弾けるようになってからでもいいのですが、自分の演奏を録音して客観的に聴いてみるのもいい勉強になります。
正しい手の形、姿勢で演奏することはもちろん大事です。しかし、真面目な人ほどフォームにこだわりすぎてしまいます。ガチガチの状態になってしまっては非常に弾きづらいです。
色んなプロの演奏を見ていても人によって姿勢やフォームは違います。最低限の基本を守っていれば、自分が自然に演奏できるフォームで弾いても問題ありません。
まとめ
以上がピアノの大人の独学についてでした。大人の練習としては、焦らずに自分のペースで楽しみながら練習するということが最も大事だと思います。
ぜひ、目標の曲が弾けるようになったり、自分の演奏を他人に聴いてもらったりと、楽しいピアノライフが送れるように頑張りましょう!