初心者のためのピアノの選び方
まだピアノを持っていない初心者の方にとって、いざピアノを買おうといったときにいったいどんなピアノを買えば良いのか迷ってしまうことが多い。そこでピアノの選び方、基準をご紹介します。ピアノを選ぶ際に参考にしていただければと思います。
まず最初に次の3つのポイントで選択肢を絞っていきましょう。
- イメージ
- スペース
- 予算
@イメージ
まずはどんな部屋でどんなふうにピアノに向かいたいかイメージしてみましょう。ピアノは音だけでなく見た目も美しいものです。色もただ黒いものだけでなく、マガボニー調、チェリー調、サテンブラック、艶出しブラック、そして真っ白なものまで家具と同じでたくさんの色があります。デザインもクラシカルなものもよいがモダンで斬新なデザインも魅力的です。
このようにインテリアとしての美しさもあり、自分の趣味にあったものを選ぶことで毎日ピアノに触れることがよりいっそう楽しくなります。
Aスペース
次に部屋のサイズを測ってピアノがちゃんと置くことができるか確認しましょう。また、ピアノの鍵盤から椅子までが約30cm、その後ろにも椅子を引けるくらいの余裕をもっておきたいです。
そして、ピアノを部屋に搬入するためにドアや廊下のサイズも測っておく必要があります。ただし、電子ピアノの場合は部屋の中で組み立てる場合があります。
B予算
最後に予算です。似たようなデザインでもメーカーによって値段は様々です。電子ピアノは比較的安く、高いもので30万円以上、安いものでは5万円以下で買うことができます。
アコースティックピアノ?それとも電子ピアノ?
アコースティックピアノと電子ピアノの違いは音が出る仕組みです。
グランドピアノやアップライトピアノなどのアコースティックピアノはハンマーが弦を打つことによって弦が振動して音が出ます。それに対して電子ピアノは鍵盤を押すことで電子音源を発音させ、スピーカーによってその音が増幅されます。
つまり、アコースティックピアノは弦を打つときのスピードによって音量が変わるため、指先のタッチの感覚がとても重要になってきます。
ここでアコースティックピアノと電子ピアノのメリットとデメリットを簡単にまとめます。
アコースティックピアノ | 電子ピアノ | |
メリット |
・タッチの組み合わせで色々な表現ができる
|
・価格が安い |
デメリット |
・価格が高い |
・タッチや音色の変化がアコースティックピアノほど出すことができない |
このようにそれぞれメリット、デメリットがありますが、最近はテクノロジーの進歩のおかげで電子ピアノでもグランドピアノのタッチがかなり再現され奥深い音色が出るものも出てきました。
中には電子ピアノでもグレードハンマーが搭載された製品もあります。
周りの環境や予算に問題がないのであればアコースティックピアノを条件があるなら電子ピアノをオススメします。
アコースティックピアノは同じ機種でも個体差があります。使用する木やピアノを作った職人さんが違えば、音色も変わってきます。
よって、ひとつひとつの音を確認する必要があります。もしくは、詳しい人に弾き比べてもらいましょう。
実際に音とタッチを確認してみましょう。上位機種になるほどアコースティックピアノに近い音色、タッチになります。
またスピーカーは上位機種になるほど奥行きがあり、臨場感がある音になります。
また、象牙調鍵盤は吸湿性があり汗で滑りにくい、爪が鍵盤にあたるカチカチという音が軽減されるといったメリットがあります。
予算が少ない場合は?
もしも電子ピアノを買う予算もないという場合は卓上ピアノ、キーボードを買いましょう。
これらでもある程度複雑な曲でも十分に弾くことができますし、私も最初の頃はキーボードで練習を重ねてかなり上達することができました。