ピアノの独学でハノンは使ったほうがいい?
ピアノの初心者の使う教則本のなかでも最も有名といってもいいのが、「ハノン」ですよね。このハノンは19世紀前半生まれと歴史はかなり深く、一昔前まではピアノ初心者の教本の主流のような存在でした。しかし、初心者がこのハノンを使って練習することに対しては賛否両論あります。「初心者はハノンで指をトレーニングするべきだ」という人もいれば、「ハノンは変な癖がつくから危険だ」という人もいます。
これからピアノを独学で始めたい、もしくはもっと上達したいという人の中にもハノンは使うべきなのか使わないほうがいいのか迷っている人も少なくありません。
結論から言ってしまうと、特に大人の初心者にとってはハノンは必要ありません。
もちろん使ってはダメというわけではないので、ここではハノンのメリット・デメリットやおすすめの教則本についてご紹介します。
ハノンのメリット・デメリット
ハノンのメリット
ハノンは演奏の練習というより、指の独立性や筋力のトレーニングとして捉えるべきだと思います。そのため、上手に使うことによって、指の独立性をあげる、持久力がつく、鍵盤の間隔を覚えることができる、などのメリットがあります。
ハノンのデメリット
まず、ハノンは単調な音の並びなので、音楽的でないという意見があります。この機械的な練習が原因で練習が苦痛になってしまっては本末転倒です。
また、我流で使ってしまうと、変な癖がついてしまうだけでなく、手首や腕を痛めてしまう恐れもあり、そういった意味では危険と言えます。ハノンは上手に使うといいトレーニングになりえますが、知識がない状態で使ってしまうと、デメリットもあるのです。
結論としては、ハノンを扱うにはそれなりの知識が必要となります。真面目でストイックな人ほどハノンを1からすべてマスターしようとしますが、大人の独学にとって大切なのは、ピアノ演奏を楽しむことです。楽しみながら練習することが結果的に一番上達すると思います。
曲の練習以外にも指のトレーニングをしたいという場合は、しっている曲がアレンジされたような指をスラスラ動かすための練習曲集などを使うと楽しみながら練習することができます。
まとめ
以上のようにピアノの独学においてハノンはおすすめしません。ハノンを否定するつもりはありませんし、長年使われてきた由緒ある教則本ではありますが、使うなら十分に知識をつけた上で使うことが大事です。
ピアノはとにかく楽しんで伸ばしていく、これが1番です。
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